引きこもり主婦とは?4つの要因・脱出する3つのポイントを保健師が解説
最近、「引きこもり主婦」の存在がクローズアップされ、社会問題として認識されるようになりました。
しかし、それでもまだ、女性は男性にくらべて、引きこもりの実態が見えにくく、支援を求めている方が多いという実感もあります。
今回は、引きこもり主婦の実態や、長期化を防ぎ、引きこもりを脱出するためにできることを考えてみたいと思います。
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引きこもり主婦とは?
内閣府は、学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている15~39歳の「引きこもり」の人が、全国で推計54万1千人いるとの調査結果を出しました(平成28年)。
しかし、この調査には「専業主婦・主夫又は家事手伝い」をする人数は除かれています。
つまり、隠れ引きこもりである「引きこもり主婦」の存在はわからないのが実態です。
専業主婦・主夫又は家事手伝いは、必ずしも社会参加をせずとも自宅での生活をすることが可能なため、たとえ、引きこもり化していたとしても、「引きこもり」とは捉えられにくいのです。
しかし、先程の内閣府の調査では、
「引きこもりを共感・理解し、ともすると閉じこもりたいと思うことがある」
という女性が多くみられるという結果が出ています。
引きこもり?専業主婦?
ところで、「引きこもり主婦」と「専業主婦」はどう違うのでしょうか?
主婦の仕事の中には、近隣や地域との付き合いも含まれており、子どもがいれば、親同士の付き合いも出てきます。
「引きこもり主婦」とは、家族の付き合いや予定に左右されることなく、基本的に家族以外の人と関わらず、社会から孤立している状態だと言えます。
例えば、
・今まで定期的に行っていた美容院に行かなくなったり、
・訪問者が来ても居留守をつかうようになったり、
・家族以外の人、友達や近所の人と悩みを共有したり、話す機会を持たない
などの特徴がみられます。
周囲に対して被害的になったり、他の人からどう見られているかが気になったり、人と関わること自体に恐怖を抱いてしまったり…という心理的な特徴も見られます。
が、こうした傾向は、毎日外に出て外部の人と関わっている家族には気づくにくいものです。
気を付けて様子を見て、初めて気づくケースも多いでしょう。
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- 本記事は2018年5月6日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。