【座談会】言われて嬉しかった言葉、落ち込んだ言葉ってなんですか?
ときに人をどん底から救う力もあれば、反対にどん底に突き落とす力も持つ「言葉」。言葉に振り回された経験がある人も、きっと少なくないのではないでしょうか。
今回集まっていただいたのは、言葉の力に翻弄されつつ、自分を守るための方法を模索してきた3名の方々。「言葉」について思うところを、たっぷり語っていただきました。
宇都 さん
ご自身のうつ病の経験をSNSで発信しつつ、うつ当事者イベント「♯うつラボ」を運用中の宇都さん。とても丁寧に発言する、物腰柔らかな方です。
(宇都さんのツイッター:@taccotacosuke|Remeのインタビュー記事はこちら)
中安 さん
PMDD(月経前不快気分障害)に苦しんだ経験から、同じ境遇の方を支えたいと自助グループの設立を目指している中安さん。座談会中は、明るい笑顔で場を和ませてくれました。
(中安さんのツイッター:@non47659489|Remeのインタビュー記事はこちら)
林田 さん
Remeでインターンをしている林田さん。抑うつの症状とうまく付き合いつつ、Remeでは企画立案で活躍中。はきはきとお話しする姿に、つい引き込まれてしまいます。
【進行役】近藤雄太郎
今回の進行役は、Reme運営の近藤さんです。表情が顔に出ないことから、周りから「アイスマン」と呼ばれているとか。心の中は感情豊かだそうです。
さらに、「座談会をもっと濃いものにしたい!」と、座談会の前にRemeの公式ツイッターでこんな質問を投げかけました。
『あなたの言われて嬉しかった言葉、言われて落ち込んだ言葉を教えてください』
回答として戻ってきたのは、想像以上にずっしりと質量を持った言葉たち。
Remeのツイッターでも、アンケート結果を抜粋してご紹介しました。
「こう言ってもらえたら嬉しくて泣いちゃうな」
「これは言われたら辛すぎる…」
座談会の参加メンバーからも、つい本音がこぼれていました。いただいた回答に対して、それぞれ思うところがあるようで…。
ほぼノーカットの座談会の様子を、ぜひ最後までご覧ください!
<ライター:くまのなな>
目次
【アンケート結果】嬉しかった言葉編
今日は、アンケート結果を深掘りしつつ、皆さんの「言われて嬉しかった言葉」「言われて悲しかった言葉」もお聞きできればなと。よろしくお願いします!
座談会では、アンケート結果をまとめた紙をみなさんにお配りしました。回答にはそれぞれ番号が振ってあります。
休職中で育児はあるが家にいる自分に、体調が良い日も悪い日も、夫が文句、期待、要望を一切言わず、淡々と同じように接してくれたこと。(言われて嬉しかった言葉・No62)
母は、私が抑うつのときもいつも通り「あぁ起きたのー?ご飯は食べられる?」くらいで接してくれました。だから、家にいることができたのかなって。
林田さん「こちらがなにも言わなくても、母が普段通りにしてくれたのは救われました」
宇都さんは、言われて嬉しかった言葉で気になるものってありました?
意識して言った言葉じゃなくて、自然と出てきた言葉な感じがするものがいいなって。
いてくれて、助かったよ。(言われて嬉しかった言葉・No42)
宇都さん「普通の会話の中で、ぽろっと出てくるような言葉が嬉しい」
中安さんはどうですか?
いつも自分が悪いとしょげてるときに母が言ってくれました。
「焦らないで大丈夫」「悪いことはしていない。体を最優先」「ゆっくり落ち着いてやればできるから大丈夫だよ。」(言われて嬉しかった言葉・No74)
あなたも頑張ってる ゆっくりでいいよ 焦らないで 少しずつでいいから あなたが頑張ってると私も嬉しい(言われて嬉しかった言葉・No69)
「焦らないように」と自分で思っても、やっぱり焦っちゃうから。人から言われると、すごく安心するワードだと思います。
中安さん「自分はやっぱり焦ってしまうから…。人から言われたら嬉しいですよね」
ただ、ちょっと動くたびに「無理しないで!」と言われるのは嫌かも(笑)
自分で考えて動いているのに、それを止めるように「無理しちゃだめだよ!」って言われると、「分かってるよ!」って言いたくなっちゃう。どうして否定するんだろうって…。
中安さんの話に「分かる…」と頷いている林田さん。
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- 本記事は2019年8月2日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。