二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?【村田あゆみさん】
一度でも産後うつを経験すると、再び赤ちゃんを前にすることが不安に思えて、その後の妊娠、出産に二の足を踏んでしまいますよね。
「また同じことを繰り返してしまったら…」という不安は、母であれば当然の気持ちです。
>>【産後うつまとめ】特徴・原因・チェック項目・夫婦関係・セルフケア〜
産後うつを経験しているからこそ
今、あなたの感じている不安が次の妊娠をためらわせているのなら、一度ご自身の過去に向き合ってみてください。
あなたは今日までの日々をお子さんとパートナーと一緒に築き上げてきました。
あの時のあなたと今のあなたは違うということを、ご自身で信じられればもう大丈夫です。
あなたは、産後うつがどんなものだったかを知っています。
「あ、ちょっと変だな」って感じることができます。
そうしたら、SOSを発していいことも分かっています。大丈夫、産後うつは予防することも出来るから。
次の5つのマインドセットで、安心してかわいい赤ちゃんを迎えてあげてください。
産後うつ、二人目で再発を防ぐには?
できなくっても分からなくっても大丈夫
1人目の子育ては分からないことがたくさんあって、不安だったり悩んだりしましたよね。
それもみんな愛情があるから。大事な子どものことだから一生けん命になりすぎたのですよね。
子育てをしていると、できないことや分からないことがたくさんあります。どっちにしたらいいか迷うこともあります。
以前、5人目のお子さんがいらっしゃるお母さんがお話してくれたことがあります。
「赤ちゃん訪問に来た保健師さんが、『5人目だから心配なことなんてないでしょっ』て言ったんだけど、5人のママとしては私、ド素人で分からないこといっぱいあるのよ」
何人お子さんがいても、お子さんが何歳になっても、初めてのことは必ずある。
だから、できないことや分からないことを怖がらないでくださいね。
完璧な子育ては存在しない
みんな同じようにうまくいかなかったり、失敗したりしています。
完璧な子育てなんてどこにもありません。
今日から、できない自分にハナマルあげましょう。
子どもは世界中のママを集めてきたって、あなたのことを最高に一番愛してます。
スッピンでパジャマのままのあなたが一番大好きなんですから。
そのままのあなたでいて大丈夫。できないことがあっても大丈夫。
不完全な子育てとあなた自身を楽しんじゃいましょう。
産後うつになった過去はもう卒業
お一人目の出産からどれくらい時間が経ったでしょうか。
つらかった日々のことを思い返すと、あの時の感情がよみがえってくるような気がするかもしれませんね。
それはもう、終わったこと。あなたは、あの時のあなたとはもう違います。
母としても、一人の人間としても成長し、着実に進歩してきました。
アドラー心理学では、過去を選ぶのも自分自身という考え方があります。
人間不信になったのは、過去に友だちに裏切られたのが原因だと思っている人が、実は人に助けられたことがあったという過去を思い出して、人間不信から立ち直ったということもあるのです。
産後うつになった過去は、もう卒業していい。
そう選択することが、あなたにはできます。
できなかったことではなく、日々重ねてきた「当たり前」にできていることに目を向けてみませんか。
お子さんにご飯を食べさせた
お子さんをお風呂に入れた
朝起きて、顔を洗った
服を着替えた…
当たり前すぎる一つひとつのことが積み重なって、貴重な毎日が作られています。
あなたはこの貴重な毎日を作るための一つひとつのことを続けてきているのです。
できないことはあって当たり前です。
できなかった過去を責めるのではなく、できていること一つひとつに目を向けて、あなた自身の成長を進歩を認めましょう。
「心」を良い方向へ「配って」
「過去は過去」と対をなして、「未来は自分で作ることができる」のです。
「杞憂」という言葉を聞いたことがありますか。
今から2000年も前の中国は杞の国で、ある人が空を見上げて「この空が落ちてきたらどうしよう」と心配していたことから誕生した言葉です。
辞書を引くと「心配しないでいい事を心配すること、とりこし苦労」とその意味が書かれています。
一寸先は闇です。誰にも予測することはできません。
まだ起こってもいない未来のことを想像するのなら、過去に紐づけた不安からではなく、自らが新しく作り出す希望をベースに想像してみませんか。
過去の出来事とは関係なく、未来は自分で切りひらくことができます。
私たちはいつでも、自分の決断によって未来を作り出すことができます。
5年後の家族の姿をイメージしてみてください。
そこにいるあなたはどんな表情を浮かべていますか? お子さんたちは何歳になっていますか?
パートナーとどんな会話をかわしているでしょう。
「心配」は「心」を「配る」です。
5年後を思った時、「もしかしたら産後うつを再発するかもしれない」と心配になったら、そこから「心」を良い方向へ「配って」みてください。
子育ては1人では抱えきれないもの
「前の経験があるからそう思ってしまうけれど、私はもう大丈夫。次は上の子と夫と一緒に赤ちゃんを見ることができる」
あなたは産後うつを乗り越えて、いま子育てをされています。子育てはたくさんの人の支えによって初めて成しえることなのです。
1人で抱えなくていいし、1人では抱えきれないものです。
ひと昔前までは、三世代が一緒に暮らしていたり、地域のつながりがあって、何人もの支えの手がありました。
つらくなりそうな時には赤ちゃんを見ていてくれる人が近くにいました。
今は親世代や地域の人のつながりに代わって、支援センターや児童館の支えがあります。
電話やインターネットで専門家に相談することも出来ます。
小さな心配事でも、解決のためにあなたに差し出されている手はたくさんあります。
さいごに
できないことだらけで大丈夫。
不安になって当たり前。
だから、たくさん人を頼って、過去は過去、そして自分の未来を作っていきましょう。
次のご妊娠、ご出産を楽しみにお待ちしております。
>>【産後うつまとめ】特徴・原因・チェック項目・夫婦関係・セルフケア〜
村田あゆみさんのコラム一覧
【Part 1】産後うつかも?経験者が教えるチェックしたい3つの前兆とは?
【Part 2】産後うつの原因って?実体験で分かった3つの原因
【Part 3】産後うつになりやすい3つの特徴や20のチェック項目とは?
【Part 4】産後うつで夫が嫌いに…すぐに実践できる3つの克服方法とは?
【Part 5】産後うつにカウンセリングがオススメな3つの理由とは?
【Part 6】産後クライシスの解決法!私が実践した3つの方法をご紹介
【Part 7】産後うつ・クライシスで離婚?後悔する前に試してほしい3つのこと
【Part 8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?
【Part 9】産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ
【Part10】産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?
【Part11】産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと
【Part12】産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?
【Part13】二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2018年7月11日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。