産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?【村田あゆみさん】
妻が子育てで悪戦苦闘しているのに、まさか夫が浮気?!
実は、妊娠中よりも産後の浮気の方が多いのです。
「産後 浮気」で検索すると、山のような体験談が出てきます。
赤ちゃんのお世話にかかりきりで、相手にしてもらえないさみしさ…
何だかよく分からないけど、いつも不機嫌で怒られてばかりのむなしさ…
男性は、実は思いのほかデリケートなのかもしれません。
>>【産後うつまとめ】特徴・原因・チェック項目・夫婦関係・セルフケア〜
夫視点のリアルな声
赤ちゃんの誕生という大きな環境の変化の中で、自分だけが「家族」になり切れない、そんな疎外感を外で埋めようとしてしまうのです。
妻からしてみれば、二人の子どもなのに、そんな身勝手な理屈はないと怒り心頭になりますよね。
夫の「頭では分かっている、でも…」というそんな思い、ネットから少し男性側の声を拾ってみました。
「これまでオレのことしか目に入らなかったのに、今では赤ちゃんしか目に入ってない。オレはどこに消えたんだ…」
「2人の時間を取りたくても子どもと寝室に入ったら朝まで出てこない。これで夫婦のコミュニケーションが大事とか言われてもね」
「一日中赤ちゃんの世話をしてくれていて感謝しているけど、毎日毎日文句ばかり言われてるとさすがにいやになってきちゃうんだよね」
「機嫌悪い。帰ってくるなり責め立てられてて、大変だと思うから謝りはするけどオレが何したって内心思ってるよ」
「家事を手伝ってみても、やり方が違うとか出来てないって言われてやり直されたりすると、やる気なくなるよね」
いかがでしょうか?思い当たるところがありますか??
産後に限らず、家庭のある男性が浮気をする原因は家庭が心安らぐ場所ではないからです。
そうは言っても、産後の大変な時期、夫が家庭を大切にするにはどうしたらよいのか…。3つのキーワードで解説していきましょう。
夫婦関係改善の3つのポイント
【コミュニケーション】
産後、圧倒的に減少するのが夫婦の会話時間です。
ママはいつでも赤ちゃんの隣で赤ちゃんに話しかけていて、夫の声にはナマ返事。
顔を見て会話したのはいつのことだったか…
赤ちゃんの顔はいつだって浮かんでくるのに、そういえば夫の顔が思い出せない…
そんなあなたは、ぜひ夫の顔を見て返事をしてみてください。
それだけでも、夫は自分の存在を認めてもらえたと安心します。
赤ちゃんとのコミュニケーションを取ることもとても大切ですが、赤ちゃんは、ママが周りの人とどんな風におしゃべりしているのかとてもよく観察しています。
ママがコミュニケーションのお手本になっているんです。
ママとパパの会話が冷たく素っ気ないものだと、赤ちゃんはそれをコミュニケーションだと学んでいきます。
あなたは、わが子にどんなコミュニケーションをとる人になってもらいたいですか?
パパが家庭に居心地の良さを感じ、赤ちゃんはコミュニケーションを学べる。
そんな風に思ったら、少々おっくうに思うこともある夫とのコミュニケーションも、少し明るく楽しいものにしたくなりますよね。
【スキンシップ】
男性はいつでも恋愛状態を望んでいます。
たとえ相手が赤ちゃんだったとしても、夫にとっては恋のライバル。
「お前は抱きしめられているのに、なぜオレには触れてもくれないんだ」
もしかすると、そんなジェラシーが夫の心の中に渦巻いているかもしれません。
けれど、産後の女性にとって、自分と赤ちゃん以外は安全を脅かすかもしれない危険な存在として映っていることもあります。
これは生存のための母性本能と言っていいでしょう。
産後、旦那に触れるのはおろか、匂いすら耐えられないというママが多いのは、この本能が働くからなのです。
そんな状態も取れるスキンシップ。それが「手渡し」です。
仕事のかばん、
たたんだタオル、
コーヒーカップ…
置いておけば、しまっておけばいいものを、あえて直接手渡す。
それが「あなたのことも大切にしています」というメッセージになるんです。
【ハードル】
家事スキルがとても高くても、妻のやり方と違っているために認めてもらえない…。
そんな話があるくらい、家事は人それぞれのやり方が確立されています。
洗ったお皿の重ね方、洗濯物のたたみ方やしまい方、掃除機のかけ方にいたるまで、自分の好みがありますよね。
やってもらってイライラするなら、自分でやった方が早いし、気が楽。
そうなんです、確かにその通り。
私はいまだに、こっそり夫のたたんだ洗濯物をたたみ直し、入れ直してますから(笑)。
でも、ちょっとだけ待ってください。
産後時期だけは、そこに片目をつぶってほしいんです。
考えてみてください。
あなたが慣れないDIYをしているところにベテラン大工さんがやって来て、釘の打ち方やのこぎりの使い方にいちいち口出ししたら?
「こっちだって一生懸命やってるのよ!」って言いたくなりませんか?
家事も赤ちゃんのお世話も、男性は初心者マークをつけて公道を運転するドライバーのようなもの。
交通事故を起こしてないならOKしてあげてください。
イライラする思いは他のところで発散させて、「ありがとう」の一言です。
その一言が、夫の貢献感を育んで、家族のためにもっとがんばろうという気持ちを伸ばしてくれます。
さいごに
人は誰でも、認められたいという思いを持っています。
ささいなことでも、自分の存在が認められると、その組織でさらに頑張っていこうというモチベーションにつながります。
ママと赤ちゃんだけでなく、夫も一緒に新しい家族のスタートラインに立ちましょう。
それが夫の帰属感となって、浮気なんて考えなくなりますよ。
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村田あゆみさんのコラム一覧
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【Part 8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?
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- 本記事は2018年6月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。